株式会社QDジャパン(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長:藤森義明、代表取締役社長:川本忠)は、2023年5月31日~6月1日の2日間、UAE・アブダビにて開催されるピッチコンテスト、第2回「Make it in the Emirates Forum」の日本代表に選抜されたことをお知らせします。5月31日の選考を経て、6月1日の最終選考に臨みます。
本イベントは、UAEの経済多様化戦略や、国内産業の競争力強化に向けた取り組みを直接支援するものです。第2回目となるこのフォーラムは、この地域の主要な産業イベントの1つであり、政府、国内外の大企業、金融機関、中小企業、投資家が集まり、投資の機会を探り、ローカルコンテンツを高めるために開催されます。
2022年に開催された第1回目では、主要な国内企業、メーカー、投資家の代表者を含む1,800人以上の代表者が参加し、大手産業企業のCEOや官民の代表者からなる20人以上の講演者が参加しました。(*1) UAEの大手企業による取引を通じて新たに300の製品が現地生産されることが確認され、1,100億AEDが潜在的な調達契約の額となっています。UAEでの起業・生産等の機会が創出された場合には、ファイナンスパートナー、土地の候補、法的アドバイスといった支援がされます。
今回、4か国(日本・イスラエル・シンガポール・ドイツ)から将来有望なスタートアップが参加し、ピッチコンテストに臨みます。
(*1)参照元)エミレーツ通信社 https://wam.ae/en/details/1395303162160
私たちQDジャパンは「エネルギーの安全保障への貢献」を目的に2022年に設立された会社であり、「世界中のどこにでも安価で安全に太陽の恵みによってエネルギーを生み出す」ための技術を開発してきた。そしていま、太陽の光を最大限に有効活用できる技術を生み出し、製品化できる段階に至ったことが評価されました。
UAEが太陽熱発電の導入に向けて建設した世界最大の太陽熱発電所「モハンマド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム・ソーラーパーク」のプロジェクトに、当社のCTO玉浦裕/東工大名誉教授が携わった実績があります。UAEに縁の深い玉浦が、新たな技術をもってまたアブダビに戻ってきたーーーQDジャパンの製品が、UAEで量産製造され、世界に広がっていく事業構想がUAE側に評価いただきました。
玉浦裕/東工大名誉教授は、2019年にカナダ・バンクーバーで行われたミッション・イノベーション(*2)の第4回年次閣僚会合(MI-4)で、日本チャンピョンとして選出された実績があります。評価された研究開発内容は、①太陽光発電により製造した水素とメタン等から液体燃料(ソーラーハイブリッド燃料)を生産し、太陽エネルギーを燃料として利用する技術、➁高効率に太陽光エネルギーを利用できるクロスオーバー追尾太陽光発電システムであり、「Make it in the Emirates
Forum」の選抜につながるものです。
(*2)ミッション・イノベーション…エネルギー分野におけるイノベーションを推進するための国際的な取り組み。2015年のパリでの国際連合気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で提案され、2016年に始動。各参加国がエネルギーイノベーションに対する取り組みを強化し、クリーンエネルギー技術の研究開発を加速することを目指している。